契約社員は家を買えるか?その4~購入トラブル「前編」~

当ブログをお読みいただきありがとうございます。

意識低いおじさんのオオサワ(@hikui_ishiki)です。

この記事では、契約社員の私がマイホームの購入を検討してから実際に買うまでの苦痛に満ちた出来事を思い出しながら書いていきます。

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失敗談

その1では、家を買う目的を明確にし、家を買う決意をしました。

その2では、自分がいくらまでの家を買えて、実際にいくらくらいの家を買うか決めました。

その3では、契約社員でも実際に家が買えるのかについて書きました。

この記事は契約社員で家を買おうと思っている人の参考になればと自分の経験を元に書いているのですが、実際のオオサワはその1~その3の流れで順当に話を進めた訳ではありません。

家を買うことに関して右も左も分からないど素人だったので、本格的に家探しを始めてから買うまでの間、かなり迷走しました。

今回はそんな迷走の中でオオサワがやらかしてしまった失敗談を1つ書かせていただきます。

義母の連絡からすべては始まった

2016年2月

ようやく本腰をあげて物件探しを始めたオオサワは早くも大きなストレスを感じていた。

この時はその2で行ったような計算も知らなかったので、漠然と「2000万円くらいなら大丈夫そうだからその価格帯で探そう」と根拠も曖昧なままスーモ等で探していたものの、まだまだ目も肥えておらず、なんだかんだで「どうせ買うなら良い家を」な欲が邪魔をして余計な条件を付けまくっており、ろくな物件が見当たらない、という日々を過ごしていたのです。

そんな中、義母から1本の連絡がありました。この時はまだ、この連絡が後に待ち受ける私と妻にとって非常に苦痛な体験の幕開けだったとは思いもしませんでした。

義母からの連絡

義母の性格を一言で表現すると「猪突猛進型」。

とても良い人なのですが、自分が良いと思ったら当事者を置いてけぼりにして突っ走ります。

家探しているけどなかなか良いの見つからないんだー

義母
ほう!

~3日後~
義母
家見つかったよ!場所はここで●●●●万円で月々●万円くらいだって。お父さんと見に行ったけど新築で綺麗だし良いんじゃない?今月中に契約するならカーテンレールとシャッター付けてくれるって!次の日曜に娘夫婦連れてまた行くって言っといたから~

ええ!?

・・・と、こんな感じで色々すっ飛ばしていきなり話を持ってくるので結構たまったものではないのだが、まあ義理の息子としてうまく付き合えているのでその性格自体は問題なし。

ともあれ、義母はこんな感じで(唐突に)どこからか新築一戸建ての物件を探しだし、次の週末に一緒に内覧に行こうと誘ってきた。

既に数件内覧していたがぱっとする物件に出会えず、また上記のとおりスーモの検索結果で条件に合致する件数が少なかったこともあって、内覧したいと思う家の候補が途絶えていた私と妻は行き詰まりを感じていました。なので、この誘いにはありがたく乗ることに。

当日

義両親の車に乗り、4人で現地へ向かうと物件の前で仲介業者の担当者が安っぽい折り畳み椅子に座っていた。寒空の中、大変な仕事だなあなんて思ったのを覚えている。

彼が、後程トラブルの相手になる仲介業者の担当者だ。後から聞いたが、事前に義両親が内覧した際と違う担当者だったらしい。

担当者は若かった。細身の青年で結構イケメンだ。恐らく20代半ばくらいだろう。説明が簡潔で、しつこすぎない愛想笑いが好印象だった。内覧中も後ろに張り付かれるようなことはなく、「自由にご覧ください。何かあったら声かけてください」という感じで、話しかけられるのが嫌いな私達夫婦にとってはやりやすい相手だった。

物件は新築の一戸建て。1階にリビング・風呂・トイレがあり、2階は広めのバルコニー+3部屋の3LDK。駐車場は2台分あり、土地にもゆとりがある。それ以上の詳細は忘れてしまったが、確か80㎡くらいでそれなりに広かったと思う。

物件は山手線まで電車1本で乗り入れられる代わりに結構時間が掛かる場所だったので、物件に対して価格は控えめの1900万円だった。当時は2000万円くらいまでの家にしようと考えていたので、一応予算内。

しかし、物件情報には駅まで徒歩15分と書いてあり、結構遠い。GoogleMapを見ても近くにスーパーは見えず、生活する場合は最寄り駅前のスーパーで買い物をして、15分それを持って帰ってくることになる。

私の感想は、「家と値段は良いが、立地が微妙で生活し難そう」であった。新築だから当然綺麗だが、これからの人生毎日15分歩いて駅に行くのは可能であれば避けたい。しかし、1900万でこの家は魅力的だ。義母が見つけた場所なので土地勘は無いが、結構、良いかもしれない・・・

駅から家まで歩いてみた

家を買うということはその家のある土地に住むということなので、建物だけで買うか否かを判断することは出来ません。

そのため、私は内覧してある程度気に入ったら必ず周囲を歩いたり、最寄り駅から物件まで実際に歩くということをしていました。GoogleMapも欠かせません。付近にどんな店があり、どういう地形なのかざっくり調べることが出来ます。

この時点で、私はこのようにその物件をとらえていました。

  • 良いところ
    • 新築なので、家が綺麗
    • 予算の範囲内で買える
    • 約80㎡と広い。間取りも3LDKで、子供が2人までなら余裕だろう
    • バルコニーが広い!ビニールプールは余裕で置ける!
    • 車を横並びで2台止められる。車を買う予定は無いが土地が広いのは良い
    • 家の前の道路は生活道路であり、大通りから1本奥に入っているので静か
    • 義実家の2つ隣の駅が最寄りなので、義実家まで近くなる
    • 住宅が密集していないので生活騒音などの問題が起こりにくそう
  • 悪いところ
    • 土地勘が無い
    • 駅から徒歩15分と書いてありやや遠い
    • 10分圏内に生活に役立つ店が1軒も無い。スーパーは駅前まで行かないといけない

建物は悪くない。しかし、立地が悪い。特にスーパーは日常的に行く店だし、車が無い私達夫婦は週に1回まとめて買う、というようなことも出来ない。大体週3日は行くことになるので、その度に往復30分というのは・・・。

とはいえ、懸念点はありつつも結構気に入ったので、義父に最寄り駅まで車で連れて行ってもらい、妻と2人で話しながら実際に家まで歩いてみることにした。担当者の目の前でああだこうだ話しにくいところもあるので、2人だけで意見をまとめたかったというのもあります。

オオサワ
どう思う?俺は結構良い感じだと思ってるけど

建物は良いよねー。綺麗で広いし、周りも静かそうだから住みやすいかも

オオサワ
だな。建物には文句なし。実際に生活するイメージもなんとなく出来るし、悪くないよね

妻と意見交換しながら物件を目指しててくてく歩く。物件までは一本道で、4車線の道路をひたすら真っ直ぐ歩けば着くはず。しかし・・・

オオサワ
・・・道、間違ってないよね?

GoogleMap見てるけどあっているはず・・・一本道で平坦だから遠く感じるとか?

オオサワ
いや、出発する時からストップウォッチ動かしてるけどもう15分過ぎてる。今17分

私達は徒歩移動がメインということもあって、多分歩くのは速いほう。徒歩15分だったら12分とかそこらで到着してもおかしくないのに、視界に広がるのは見覚えの無い景色。義父に駅まで送ってもらう時に車の中から周囲の看板などをチェックしていたけど、見覚えのあるものが全く見当たらない。

また、歩いて気になったのはそれだけではなかった。

ほんっとにお店が無いね・・・

オオサワ
あと、廃墟多すぎないか?もう4件くらい潰れたファミレスみたいなの見たぞ

かれこれ15分以上道路沿いに歩いているのに、道路は4車線もあるのに、ファミレスもコンビニも無し。代わりに廃業したと思わしき有限会社の名前が入ったビルや、かつてファミレスだったであろう建物が何軒も視界に入ってきた。交通量はかなり多いのに、不思議なくらい寂れている。

結局、物件にたどり着いたのはiPhoneのストップウォッチが22分を超えたあたりだった。

 盲目状態

駅から15分どころか22分もかかったし付近にはスーパーはおろか民家以外は潰れた会社の自社ビルっぽい建物しか無い。生涯車を持つつもりのない私と妻にとって駅とスーパーが徒歩圏内にあることは必須条件だし、確かに徒歩22分で行けはするが、日常的な生活にそれだけの時間をかけるのは大きなストレスである。

よって、この物件は私が求める必須条件を満たしていないため、購入は見送りだ。

・・・それが私が決断すべき判断だったのに、家を探し始めたばかりの当時の私にはそんなことは見えておらず、建物が気に入っているせいで「必須条件を満たしていなくてもちょっと我慢すれば大丈夫なんじゃないか」と、その家を買う前提の思考を巡らせていた。

確かに徒歩22分は遠いが、ずっと大きな歩道があるから危なくはない。信号も1つしかなかったし、道も平坦だ。自転車でも買えば10分足らずで行けるだろう。例えば通勤も自転車で駅まで行って、帰りにスーパーで買い物して帰ってくればそんなに苦にはならないのかもしれない。途中に寄り道するような店はないけれど、そもそも普段から寄り道なんてしないしなあ。

と、要するにその物件が気に入ったので、物件に自分達の生活を合わせられないかと考えていたのである。

出来過ぎた状況に追い打ちをかけられる

私と妻がようやく物件にたどり着くと、丁度担当者と義両親の3人が開けっ放しの玄関から外に出てきて、入れ替わりで若い男女とスーツの男が家の中に入っていった。

その光景と、私と妻に気付いた義母の表情から言われるまでもなく状況を察する。

そう、私達以外の内覧者の登場だ。

オオサワ
あの夫婦、この家買いそうだな

なんか私もそう思った

そんな言葉を交わしたところで、近づいてきた義母が声をかけてきた。やはり、私達以外の来客で、内覧したいからと追い出されたらしい。

先ほどの妻との会話は本当で、なんとなく確信があった。こういったケースはネットの体験談でいくつも見てきたが、まさか自分がその状況に置かれるとは。話が出来すぎだ。

建物を見上げながら色々と考える。

これまで何件も内覧してきたが、ここまで気に入る家はなかった。これを逃したらもうここ以上の家は無いかもしれないし、住んでみれば徒歩22分も慣れるかもしれない。価格も予算の2000万以内だ。2000万上限で考えていたから、本当は余裕を持たせるためにもう少し低い価格がいいのだが、出来ない無理ではないだろう。

ここを、買うべきなんじゃないのか・・・?

人生で一番大きな絶対に失敗できない買い物。もしここで判断を誤れば、今後の人生は破滅するかもしれない。買うか、辞めるか、どっちが正解だ?どちらが正しい??

担当者の攻撃

20分程度経って内覧していた客が帰ると、義両親と私と妻、担当者の5人は再び家の中に。

こうしてこの記事を書いている今だから言えますが、あの時のあのリビングの空気は異様だった。少なくとも私と妻にとっては、完全に見えない何かに捕らわれていて著しく判断力が低下していた。そして、担当者は恐らくそのことを察したんだと思います。それまでは自分から何も言わず、こちらの質問にも簡潔に返す程度という態度だったのに、ここにきてスイッチが切り替わったように会話を展開し始めました。

担当者
さっきの人達、ここに決めそうな感じがしましたね。

オオサワ
私もなんとなくそんな気がしました

担当者
実際に歩いてみてどうでしたか?生活のイメージは掴めましたか?

オオサワ
実際に歩いたら20分以上掛かりました。遠いですね。家自体は気に入っているんですが

担当者
確かにこの辺りはなんにもないんですよね。ただ、僕実はこの辺りが地元なんですけど

オオサワ
嘘くせー!そんな都合の良い話があるかよ!

担当者
駅前が栄えているからいつもそっちで買い物して帰ってきてますよ。駅ビルの中には色々お店ありますし、自転車乗っちゃえばここまで10分も掛からないので。あと、電車が始発なので出勤時は楽ですね。必ず毎朝座れます。

オオサワ
・・・! ほお・・・

「僕実はこの辺りが地元なんですけど」発言は即嘘くせえと思ったものの、その後の話が

自転車でも買えば10分足らずで行けるだろう。例えば通勤も自転車で駅まで行って、帰りにスーパーで買い物して帰ってくればそんなに苦にはならないのかもしれない。

と、先ほど私が考えていたことと一致したので、あながち嘘でもなさそうだなあと印象が変わりました。また、電車が始発という話はその場で調べたら事実だったので、この担当者は本当にこの辺りに住んでいるか、職業柄この地域に対する知識が豊富なのかどちらかなのだろう、と思いました。つまり、どちらにせよ適当なことを言っている訳ではないようだと。

私と担当者が話している間に義父は飽き始めてリビングのソファーに腰掛けて居眠りし始め、義母は待ち疲れたのか「良いんじゃない?決めちゃえば?良いんじゃない?」と謎の猛プッシュ(おい・・・)

既に家を買ってローンも払い終えている気楽な義両親はとりあえず意識から追い出して、担当者と話を続けます。椅子に座って月々の返済額や現在の金利、付属するオプション等の話を聞いて、1時間程度は経ったでしょうか。義父は完全に寝入っているし、義母は飽きたのかiPhoneいじってる。しかし、実際に家を買った経験を持つこの2人は、最初にいくつか当時のオオサワは気付かなかった鋭い質問を投げかけて、それ以降は何も言わない。

隣に座った妻の意見は先程歩きながら聞いたし、今も目で私に判断を任せると言っている。

だが、なんだこの言いようのない不安は。理由不明の漠然とした強い不安を感じる。

良いのか?今、ここでの選択は今後の人生にとても大きい影響を与えるものだ。間違えはないか?失敗しないか?後悔しないか?本当にこの家で良いのか?

とうとう、オオサワは言いました。

オオサワ
分かりました。じゃあ、ここにしようかな・・・

担当者
ありがとうございます!ちょっとすぐ確認してきますね!

電話を取り出しながらリビングから出て行った担当者を目で見送りながら、私は非常に心が軽くなるのを感じた。

義両親や妻からもどこかほっとした雰囲気を感じる。ああ、大丈夫だろう。だってじっくり家を満たし、じっくり考えたし、駅から家まで歩いたし、担当者だってああ言ってた。実際に家を買った経験がある義両親だって突っ込みを入れてない。妻も気に入っているようだし、大丈夫だろう・・・。

担当者
すみません・・・さっき見に来た人達がここに決めちゃったようで・・・

オオサワ
マジかよ

担当者
こちらより早く満額で挿されたので太刀打ち出来ないです。申し訳ありません・・・

担当者曰く、「買いまーす!」と名乗りを上げるのは基本的に早いもの順だが、複数購入希望者がいた場合に誰に売るかは売り主側の判断らしい。

もし先に購入希望を出した人が表示価格よりも低い価格での購入を希望していた場合、こちらがそれを上回る価格で購入希望を出せばこちらが選ばれる可能性が高いとのことなのだが、今回の場合、先に購入希望を出した人が表示価格のままで購入希望を出してるので、それをこちらが上回ることは出来ないらしかった。

私はそれを聞いて落胆もせず怒りも感じず、ただただほっとした。

つい数分前にした人生を左右する大きな判断が徒労に終わったのは残念だが、「間違っていたら・・・」「後悔したら・・・」という不安から解放されたことからの安堵だと思う。

ともあれ、この家を買えないならば用は無い。

「じゃ、しょうがないねー」と即行で荷物をまとめ始めた義両親に続き、私と妻も席を立つと・・・担当者がそれを引き留めた。

担当者
すみません、もう少しお時間ございますか?僕もなんか悔しいので、1つだけご提案させてください

オオサワ
??? はあ、大丈夫ですが・・・

ここで、帰ってればよかったんだよなぁー・・・

つづく・・・

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